慢性腎臓病（CKD）とは、何らかの腎障害が3ヶ月以上持続する場合と定義されています。腎臓は、血液中の老廃物や余分な水分を排泄する、体の恒常性を保つ重要な役割を担っています。CKDになると、腎臓の機能が低下し、これらの役割を正常に果たせなくなるため、さまざまな症状や合併症を引き起こす可能性があります。

CKDの原因は、糖尿病、高血圧、慢性腎炎、尿路結石、腎臓結核、遺伝性疾患などさまざまです。糖尿病や高血圧は、CKDの原因として最も多く、日本人のCKD患者の約7割を占めています。

CKDの症状は、初期にはほとんど現れません。しかし、腎機能が低下するにつれて、以下のような症状が現れることがあります。

夜間尿
むくみ
貧血
倦怠感
息切れ
食欲不振
関節痛

CKDが進行すると、腎不全に至ることがあります。腎不全になると、血液中の老廃物や余分な水分を排泄できなくなり、以下のような症状が現れます。

意識障害
吐き気・嘔吐
食欲不振
痙攣
呼吸困難

CKDは、早期発見・早期治療が重要です。定期的な健康診断で、尿検査や血液検査を受けることで、CKDの早期発見につながります。

CKDの治療は、原因によって異なります。糖尿病や高血圧が原因の場合は、血糖値や血圧をコントロールすることが重要です。また、タンパク尿が出ている場合は、タンパク質の摂取量を制限するなどの食事療法が有効です。

CKDが進行し、腎不全に至った場合は、透析や腎移植などの治療が必要になります。

CKDの予防には、以下のことに注意することが大切です。

血圧や血糖値を正常に保つ
適度な運動をする
バランスの良い食事を摂る
喫煙や飲酒を控える

CKDは、早期発見・早期治療により、進行を遅らせたり、腎不全のリスクを減らしたりすることができます。定期的な健康診断を受け、早期発見に努めましょう。

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