なぜ今「海洋散骨」の需要が増えているのでしょうか?
歴史的には奈良時代から散骨をした記録も残っています。江戸時代には江戸幕府の宗教統制政策として「檀家制度」を強化し、決められたお寺の檀家になりお墓に入るということが義務付けられました。
戦後は「埋葬法」という遺骨をそのままの形で墓地以外に埋葬してはいけない法律になりました。しかし、散骨のように遺骨を粉末状にして散骨する場所を考慮すれば埋葬法の法律に触れることはありません。
「海洋散骨」は現代社会に向いている供養なのかも
お墓という価値観は人それぞれです。ご先祖様を代々守るご家庭もあれば、散骨を希望するご家族もあります。ご先祖様の話を子どもに伝えていく心には変わりがありませんよね。
戦後の多産な時代は長男が家を継いで墓を守るということが普通でしたが、現代の少子化社会では実家を離れ、お墓じまいの際に「海洋散骨」を利用するケースも少なくありません。少子化社会で核家族が新たにお墓を持つという選択が「海洋散骨」に変化しつつあります。
母なる海に帰るという考え方も「海洋散骨」が増えている理由のひとつかもしれませんね。
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